音痴の自覚

日本人は歌の音程がうまく取れない人を「音痴=先天的に歌の下手な人」という風に表現することが多いですが、そんなひとはごくわずかで、ほとんどの人が「慣れていないため」の音痴です。
では何に「慣れ」ていないのか・・・?

それは、「聞くこと」と「歌うこと」なんですね。

幼い頃からいろんな音や歌、音楽に慣れ親しんできた人に音痴な人はほとんどいません。
また、楽器の演奏ができるのに歌が上手じゃないという人は、聞くことや楽器で音程表現することには慣れていても、歌うことに慣れていない、というだけのことなのです。これらはもちろん本来的な音痴ではありません。

幼い頃からお母さんが話しかけるのが言葉を習得するのに必要なことと同様に、音程を習得させるにも歌を歌って聞かせるのがよいのです。時々、「自分は音痴だから・・・」、「下手だから・・・」とあまり子どもに歌を歌って聞かせないお母さんがいらっしゃいますが、心配は無用です。
子どもがお母さん以外からも音や音楽を聴くようになれば、たとえお母さんの音程で歌を覚えていたとしても、自然に矯正されていきます。そのくらいでは音痴にはなりません。

何が何でもお母さんが無理して歌って聞かせろとは言いませんが、歌を聴かせる、あるいは一緒に歌うということをしないまま幼少時代を過ごすよりは、たとえお母さんが歌が下手でも、子供が歌好きになるように歌い聞かせてあげ、音楽への興味を刺激してあげる方が子供のためになります。

また、最近では子供向けのCDやDVDも充実していますから、そうしたものを活用してあげれば、子供が音痴になるなんてことはまずないのです。

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